鏡が登場する作品 03

「雪の女王」の鏡のかけら

「鏡の国のアリス」や「白雪姫」以外だと、同じく童話……こちらはアンデルセン童話の「雪の女王」に鏡の破片が登場します。幼馴染の少年を変えてしまった鏡のかけらです。2013年にはディズニーが「アナと雪の女王」として映画化していました。アニメ映画も、ディズニーを含め各国で作られています。日本ではNHKがアニメ化していますね。
1970年にロシアで制作された『雪の女王 《新訳版》』は宮崎駿監督を魅了した作品だったのだとか。一度見てみたいものです。

「ハリーポッター」のみぞの鏡

他に、イギリスのファンタジー小説「ハリーポッター」にも「みぞの鏡」というアイテムが登場します。見せたいものを見せてくれる残酷な鏡です。しかし、ハリーに両親の姿を教え、物語を進めるうえで重要なアイテムとして何度か登場します。
ハリーポッターは現実と魔法世界が入り混じるところが大変魅力的。自分が普段利用する駅に、魔法世界への入り口が隠されていたとしたら? 考えるとわくわくできる作品ですよね。

「Dr.パルナサスの鏡」の不思議な鏡

映画「Dr.パルナサスの鏡」では、自分の願望を反映した鏡の世界が登場します。この辺りはハリーポッターとも似ているのですが、この鏡は、「鏡の世界」への入り口でもありました。悪魔との駆け引きや、音楽、世界観が魅力的な作品。ただ、ストーリーはハッピーエンドなのか何なのかよくわからない。

夏目漱石「夢十夜」や江戸川乱歩の「鏡地獄」も鏡が関連した作品。
短編連作の「夢十夜」は、賛否両論。妄想とも現実ともつかないホラーなのですよね。読んでみたいような、読みたくないような…。「鏡地獄」は360度鏡の「鏡の球体」を作り出した話で、そこに入るとくるってしまうのだったか。この二作は、手を出しづらい作品です。